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女装ライフ
2011.03.18
1年以上前からラブラブしているネンゴロ兄貴がいます。
40半ばのガッチビで、「イカホモのパロディ」みたいな見た目。
最初はサウナで声をかけられて(まだ売れたことを強調!)、
しばらくは、ほぼただのセフレだったのですが、
肌を重ねるごとに(てゆうか一発ヤルごとに)「この人好きかも」と思い、
メシがくっつき、デートがくっつき、そのうち旅行にも一緒に
行くようになりました。
(ちなみにアタシには21年同居の家族愛おまこがいますが、
その人にも10年同居の方がいます。欲しがり屋さん同士ね‥)
さんざんイベントなどでのネタにもした話なのですが、
最初の2~3ヶ月は、主にアタシのほうがタチっていたこともあり、
「女装をなりわいにしている」という秘密は隠していたんです。
ほら、人をいたずらに不安やパニック状態にさせるかもしれない情報って、
伏せておいたほうがいいこともあるじゃないですか。
(※当時は平常時です)
ところがある日のこと。
ラブホで雰囲気を盛り上げるために、テレビに自分のiPodをつないで
中に入っているゲイAV(エグめ)を流していたのですが、
自分がウトウトしている間に、そのAVが終わったようで、
兄貴がほかのを観ようと操作したら、
なんとCampy!飲み会ではっちゃける女装映像が流れてしまったのです。嗚呼。
さすがに観念して、寝起きですかさず
「ああそうだよ。女装ですよ! 女装でメシ食ってますよ!」と
説明するアタシ(キレてないっすよ)。
そしたら意外なくらいにキョトンとした顔で
「そうなんだ。おもしろそうだね! なんで隠してたの?」と
言われました。
その後は、『知りたがり!』を観てくれて
「今日の衣装は良かった。でも腹が出てた」とか言ってくれたり、
『ベストハウス123』の収録の際は、
「他のタレントさんと違って、マネージャーもメイクさんもいないんじゃ心細いだろう」と
楽屋まで付いてきてくれて、実際に
「ひい、ストッキング忘れた! このままじゃスネ毛ボーボボ女装!」
と焦るアタシを見て、すかさずコンビニ走ってくれたり、
女装ジャーマネのようなことまでしてくれました。
あと、メイクができあがったアタシを見て
「やべぇ、勃ってきちゃった。今度それで掘られてみるのもいいな!」
と言ってもいました。
ほっ本物よ! アタシの女装どころじゃない、本物の変態よ!
そんなネンゴロ兄貴ですが、ちょっとだけ距離が離れていることもあって、
交通機関がストップしがちな最近は、あまり会えませんでした。
自分もぶっちゃけストレスが溜まっていた時期だったので、
会いたくても会えない寂しさ(西野カナ症候群)を、相手にぶつけたりして、
困らせることもありました。あいかわらず器の小さいアタシ。
ようやく昨日の昼間、ひさしぶりに会えて、うちの近くでランチをした時、
自分の近況をいろいろと話させてもらいました。
お笑い業のアタシなりに、今は安心してもらえるネタを発信しようと必死こいてること、
でもそれが一部の人には分かってもらえなくて、不謹慎だと言われたり、
自己陶酔の偽善だと揶揄する目線も感じること、など、
ここぞとばかりに、モヤモヤを聞いてもらったんです。
兄貴はちょっと考えてから、話し始めました。
「震災の日、お詫びとパニックを落ち着かせるためもあって、
ディズニーランドでお菓子を配ってたんだって。
そしたら、派手目なギャルたちが、一人一つのお菓子なのに、一人で何個ももらってた。
まわりの人たちは、非常時に自分のことしか考えてない子だってあきれて見てたんだ。
でも、実はその子たちは、別の場所で、
動きづらかった小さなお子さん連れの家族とかに声をかけて
お菓子を配ってまわっていたんだよ」
という話を泣きながらしてくれました。
「人なんて、他人がしていること全てを見ることなんて、できないんだ。
ある瞬間だけを見た人には、その人はイヤなやつにしか見えないだろうし、
それでも、それを覚悟して何かしなくちゃいけない時もあると思う。
だから、自分が正しいと思うことを、信じてやってればいいんだよ。
○○○(ブルボンヌ)は人の目をすごく気にしてるし、仕事柄仕方ない面もあるけど、
気にすぎてちゃ、何もできないから。
メッセージを発信する人が弱気じゃダメだよ」
と、励ましてくれました。
いっしょうけんめいに話して泣いているオジサンを見て
うれしくて、自分ももらい泣き(ええいああ)してたのですが、
実は心の荒んだアタシは、同時に
「こういう時期に、そういう人から聞いたエピソードってホントなのかしら‥」
とも思っていました。
いやいや、別にチェーンメール的な不安情報じゃなくて、
人を勇気づける、心温まるエピソードなんだから、
この場合は真偽なんてどっちでもいいんですけどね汗。
後で気になって調べてみたら(やっぱ荒んでる)
ホントにあったお話のようでした。
「地震!そのときディズニーランドにて」
http://ameblo.jp/ksdl/entry-10829190484.html
非常時は、本当に人のいろんな面がむき出しになります。
自分が昔からパニック映画が好きだったのは、
登場人物たちの本性がさらけ出される設定だから。
途方にくれて嘆く人、ものを奪い合う人、噂に振り回される人、
誰かを責める人、静かに見守る人、自らを捧げる人、
活路を切り開く人‥。
映画を見ている側からは、余裕で「愚かね~」って思えてた行為のはずなのに、
いざ現実がそんな状況に近くなると、実際に周りの人たちが
パニック映画の困ったちゃんになっていくのが、垣間見えます。
こんな時こそ、
アタシはどんな人を美しいと思ったのか、忘れないようにしなくちゃ。
とつくづく思うのでした。
よーし、息を止めて潜水する訓練よ!
って誰が元水泳選手のおばあちゃんじゃ。(ポセイドン・アドベンチャー)
(ブルボンヌ)
40半ばのガッチビで、「イカホモのパロディ」みたいな見た目。
最初はサウナで声をかけられて(まだ売れたことを強調!)、
しばらくは、ほぼただのセフレだったのですが、
肌を重ねるごとに(てゆうか一発ヤルごとに)「この人好きかも」と思い、
メシがくっつき、デートがくっつき、そのうち旅行にも一緒に
行くようになりました。
(ちなみにアタシには21年同居の家族愛おまこがいますが、
その人にも10年同居の方がいます。欲しがり屋さん同士ね‥)
さんざんイベントなどでのネタにもした話なのですが、
最初の2~3ヶ月は、主にアタシのほうがタチっていたこともあり、
「女装をなりわいにしている」という秘密は隠していたんです。
ほら、人をいたずらに不安やパニック状態にさせるかもしれない情報って、
伏せておいたほうがいいこともあるじゃないですか。
(※当時は平常時です)
ところがある日のこと。
ラブホで雰囲気を盛り上げるために、テレビに自分のiPodをつないで
中に入っているゲイAV(エグめ)を流していたのですが、
自分がウトウトしている間に、そのAVが終わったようで、
兄貴がほかのを観ようと操作したら、
なんとCampy!飲み会ではっちゃける女装映像が流れてしまったのです。嗚呼。
さすがに観念して、寝起きですかさず
「ああそうだよ。女装ですよ! 女装でメシ食ってますよ!」と
説明するアタシ(キレてないっすよ)。
そしたら意外なくらいにキョトンとした顔で
「そうなんだ。おもしろそうだね! なんで隠してたの?」と
言われました。
その後は、『知りたがり!』を観てくれて
「今日の衣装は良かった。でも腹が出てた」とか言ってくれたり、
『ベストハウス123』の収録の際は、
「他のタレントさんと違って、マネージャーもメイクさんもいないんじゃ心細いだろう」と
楽屋まで付いてきてくれて、実際に
「ひい、ストッキング忘れた! このままじゃスネ毛ボーボボ女装!」
と焦るアタシを見て、すかさずコンビニ走ってくれたり、
女装ジャーマネのようなことまでしてくれました。
あと、メイクができあがったアタシを見て
「やべぇ、勃ってきちゃった。今度それで掘られてみるのもいいな!」
と言ってもいました。
ほっ本物よ! アタシの女装どころじゃない、本物の変態よ!
そんなネンゴロ兄貴ですが、ちょっとだけ距離が離れていることもあって、
交通機関がストップしがちな最近は、あまり会えませんでした。
自分もぶっちゃけストレスが溜まっていた時期だったので、
会いたくても会えない寂しさ(西野カナ症候群)を、相手にぶつけたりして、
困らせることもありました。あいかわらず器の小さいアタシ。
ようやく昨日の昼間、ひさしぶりに会えて、うちの近くでランチをした時、
自分の近況をいろいろと話させてもらいました。
お笑い業のアタシなりに、今は安心してもらえるネタを発信しようと必死こいてること、
でもそれが一部の人には分かってもらえなくて、不謹慎だと言われたり、
自己陶酔の偽善だと揶揄する目線も感じること、など、
ここぞとばかりに、モヤモヤを聞いてもらったんです。
兄貴はちょっと考えてから、話し始めました。
「震災の日、お詫びとパニックを落ち着かせるためもあって、
ディズニーランドでお菓子を配ってたんだって。
そしたら、派手目なギャルたちが、一人一つのお菓子なのに、一人で何個ももらってた。
まわりの人たちは、非常時に自分のことしか考えてない子だってあきれて見てたんだ。
でも、実はその子たちは、別の場所で、
動きづらかった小さなお子さん連れの家族とかに声をかけて
お菓子を配ってまわっていたんだよ」
という話を泣きながらしてくれました。
「人なんて、他人がしていること全てを見ることなんて、できないんだ。
ある瞬間だけを見た人には、その人はイヤなやつにしか見えないだろうし、
それでも、それを覚悟して何かしなくちゃいけない時もあると思う。
だから、自分が正しいと思うことを、信じてやってればいいんだよ。
○○○(ブルボンヌ)は人の目をすごく気にしてるし、仕事柄仕方ない面もあるけど、
気にすぎてちゃ、何もできないから。
メッセージを発信する人が弱気じゃダメだよ」
と、励ましてくれました。
いっしょうけんめいに話して泣いているオジサンを見て
うれしくて、自分ももらい泣き(ええいああ)してたのですが、
実は心の荒んだアタシは、同時に
「こういう時期に、そういう人から聞いたエピソードってホントなのかしら‥」
とも思っていました。
いやいや、別にチェーンメール的な不安情報じゃなくて、
人を勇気づける、心温まるエピソードなんだから、
この場合は真偽なんてどっちでもいいんですけどね汗。
後で気になって調べてみたら(やっぱ荒んでる)
ホントにあったお話のようでした。
「地震!そのときディズニーランドにて」
http://ameblo.jp/ksdl/entry-10829190484.html
非常時は、本当に人のいろんな面がむき出しになります。
自分が昔からパニック映画が好きだったのは、
登場人物たちの本性がさらけ出される設定だから。
途方にくれて嘆く人、ものを奪い合う人、噂に振り回される人、
誰かを責める人、静かに見守る人、自らを捧げる人、
活路を切り開く人‥。
映画を見ている側からは、余裕で「愚かね~」って思えてた行為のはずなのに、
いざ現実がそんな状況に近くなると、実際に周りの人たちが
パニック映画の困ったちゃんになっていくのが、垣間見えます。
こんな時こそ、
アタシはどんな人を美しいと思ったのか、忘れないようにしなくちゃ。
とつくづく思うのでした。
よーし、息を止めて潜水する訓練よ!
って誰が元水泳選手のおばあちゃんじゃ。(ポセイドン・アドベンチャー)
(ブルボンヌ)
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