fc2ブログ
ゲイライフ 2008.12.26
はじめに、
今日の記事は楽しいネタじゃありません。
Campy!は笑えなくちゃイヤーって人は飛ばしちゃってね。

でも、飯島愛ちゃんが亡くなっちゃったことは、
オカマなブログとしてはどうしても書いておきたいので、
たまにはしんみりした話も書かせておくれよ。

愛ちゃん、自分自身は面識ありませんでしたが、
知人のゲイには、一緒に遊んでかわいがってもらった、とか、
HIV関連のイベントで共演した、なんて人も多くいて、
ゲイとは本当に相性の良い人だったみたいです。


彼女は、AV女優というスタート地点から、
半生をさらけ出したベストセラー作家、
そしてゴールデンタイムにも大活躍の人気タレントにまでのし上がった、
本当に稀有な存在でした。

だってね、あえて下品な言い方をするけど、
アソコ丸見えの裏ビデオがたっくさん世に出回ってる女が、
日曜朝の情報番組で、大物政治家たちにインタビューしてたって
スッゴイことでしょ。

海外だったら、
チチョリーナが国会議員になったり(古い…)、
同じく裏流出のパリスが世界のセレブになったりしてるけど、
セックス差別の根強い日本の社会で、
よくあれだけのことを成し遂げられたと思います。


セックスにまつわることって本当に忌み嫌われがち。

堅物のおばさんが「まー汚らわしい」って言ってみたり。
スケベな男が「AV嬢上がりのくせに」って言ってみたり。
きっと、そうでも言わないと、くやしいんだろうね。

いわゆる、まっとうな道ってのも、もちろん大切だと思うけど、
少数派の生き様を必死で叩かなければ、自分を保てないってカッコ悪い。

今回の結末についても、一部の報道や、ネットの感想には
「やっぱりそんなアバズレな生き様の年増独り身女は、
 一週間も発見されないような孤独死をするんだな」
なんて言わんばかりのものがあったけど、

愛ちゃんが可哀相な人生だったなんて、自分は全然思わない。

アバズレ上等。年増独り身上等。孤独死上等。
そのつらさと面白さを味わうのは、その人自身なんだから、
まっとうな道の他人様から判定なんかされてたまるもんかだよ。


愛ちゃんのブログ名は「ポルノ・ホスピタル」。
サブタイトルは「まっすぐ歩けない飯島愛のグダグダブログ」。

ポルノと、ポルノを許容できる広い心を武器に、
社会のコリをほぐしてくれていた愛ちゃんは、
誰よりも自分自身が、その道がまっすぐじゃないってことを承知してたんだもの。

まっすぐじゃない道を歩く人たちは、
そのせいで、道標がなくて迷ったり、野宿をするハメになるかもしれない。
でもそのおかげで、自分だけの宝物を発見したり、
次に続く人のための新しい道を作れるかもしれないよ。

愛ちゃん、すごい生き様を見せてくれてありがとう。
ちゃんと心に刻んで行きます。

(斎藤ヤスキ)

↓ひたすらマジメに書いちゃってちょっと気がひけますよクリック
人気ブログランキング FC2ブログランキング ゲイのブログ検索サイト - ゲイログ
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://55campy.blog102.fc2.com/tb.php/470-a28b5c8f