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映画・舞台 2008.03.14
「豚の鼻」をもって生まれた少女!というショッキングなテーマで、一部好事家の話題をさらっていた映画『ペネロピ』。

個人的にも大変気になる題材ではあったんだけど、あまりにも可愛らしいタイトルに、「普通そんなスジの映画のタイトルは『怪奇!豚鼻少女の恐怖』とかだろ!最近の配給会社はなんでもカタカナにすればいいと思って!でも、『噂のアゲメンに恋をした!(原題:Good Luck Chuck)』はさすがにヤバい」とかなんとか思ってスルー……しようとしたんだけど、結局見ちゃった。だって豚鼻女とか大好き!オリバー君とかも大好き!

簡単にストーリーを説明すると……
ご先祖のポカミスで、魔女から呪いを掛けられたイギリスの名家ウィルハーン家。なぜかその呪いがとびとびで現代に発動し、豚の鼻と耳をもって生まれてきたのが、一人娘のペネロピ。

まさに「親の因果が子に祟り……」というお約束の展開。毎年毎年、新宿の花園神社で公演を行う一座のファンとしては、ニヤリとする演出です(←多分、そんな演出意図は無い)。

その後はまあ、家族との対立や自己の確立、恋愛という王道の青春ストーリーが続くんだけど、なにせに主人公のビジュアルがこれ↓


特殊メイクには思えないナチュラルさ

豚鼻のクリスティーナ・リッチに違和感がないことといったら!
むしろ3割り増しでカワイク見えちゃうくらい。

もちろん最後は、呪いがとかれるのかどうか(と、いちおう恋の行方)に焦点が当てられるんだけど、今までだったら「王子様のキスで~」とか、「本当の愛を知れば~」とかが呪いをとく鍵だったりしそうなものを、ネタバレ:「ありのままの自分自身を受け入れる」ことで呪いがとかれる、:ここまでっていうのがいかにも現代的で痛快。ここらへん、女性を顧客としてガッチリ掴みたいだろう、プロデューサーのアゴの思惑はバッチリ!


出演もしてるプロデューサーのアゴこと濱田マリ
もといリース・ウィザースプーン


ただオカマとしては、ブス呪い系映画(どんなジャンルよ…)の傑作『ネタバレ:シュレック:ここまで』と、どうしても比べちゃうのね。「ネタバレ:呪いは解かれるものの、やっぱりリアル豚っ鼻のまんまで、それでも自分が好きだから大丈夫!:ここまで」っていうオチでも、クリスティーナ・リッチだったら嬉々としてやってくれそうなのに……。

とはいえ、一貫して肯定的なメッセージが小気味イイ、かわいらしい映画なので、デートムービーにはピッタリ。まだ付き合い始めの彼に、それとな~く鼻フックプレイ希望を伝えるのにもバッチリだゾ!

『ペネロピ』
★★★★★★★(7点/10点満点)


(小野東)

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